家庭を持つと必然的に増えてくるのが写真や動画の数々。
大切な思い出なので、大事にとっておきたいですよね。
今回は写真動画ファイルの保管方法についてお話したいと思います。
是が非でも消したくないファイル達
私自身スマホ、一眼レフ、ビデオカメラ撮った写真や動画はもれなく保存したいと思ってます。
もちろん、撮影ミス等の不要な写真もあったりしますが、そういう取捨選択はまた別の話としましょう。
可能であれば今まで聞いてきた音楽ファイルも残しておきたいですね。
これらのファイルは、たいていパソコンの中に保管されているかと思います。
(スマホ、カメラのSDカード内のままの人はキチンとパソコンへコピーしておきましょう!!)
もし、パソコンが故障した場合、写真、動画はどうなってしまうのでしょうか?
故障個所にもよりますが、最悪のケースを考えると消えてなくなってしまいます…。
そうならない為にも、バックアップが大事になってきますが、私がとってる方法を例に説明したいと思います。
データが飛びかけた経験
と、その前に、私が体験したデータ損失間際な事件をお話しておきます。
5年くらい前だったと思います。
当時、自宅にはノートPCと国内某社製のHDDのNASがありました。
写真、動画は容量が大きくノートPCでは役不足。
ネットワーク経由でアクセスできるNASにすべて保存しておりました。
が、突如NASからビープ音が発せられる共に、起動しなくなってしまいました…。
このときは、かなり青ざめた記憶があります。
このNASはネットワーク経由のみでしか管理ができず、NAS用のローカルなWebサイトにアクセス出来なければ何もできない仕様だったのです。
にっちもさっちもいかず、最終手段としてNASをバラして内蔵しているハードディスクを取り出しました。
パソコンショップ等に売ってるUSB接続用のケースを購入してノートPCに接続!
ディスクのフォーマットがLinux向けだったものの、なんとか取り出すことに成功しました!!
このときは本当に危なかったです…。
この経験があって、確実なバックアップを取ろうという意識が生まれました。
用意するもの
段々とディープな話になってきました(笑)
ちなみに今の自宅の環境ですが、
- Surface Pro 2(Windows8.1)
- デスクトップ(Windows8.1)
の2台のパソコンが稼働しています。
※正確にはタブレットとか色々いますが・・・
デスクトップのマシンがサーバーになっていますので、今回はこのPCをターゲットに構築した内容を説明します。
用意するものは、
- HDD2台
- PC1台(Windows8.1以降)
- Microsoftアカウント
- OneDrive
- Office365Solo 契約
以上です!
費用がかかってしまうものもありますが、元々ある物は流用しても構わないと思います。
2つのHDDはファイル保存用です。
HDDの容量は同じでも違っていてもいいですが、持っているファイルの総容量、今後の増えるペースと相談しながら決めましょう。
近頃だと3TBがお買い得な価格層だと思います。
PCはサーバーになるパソコンです。
HDDの増設等を考えたらデスクトップ等の拡張性が高いものがいいと思います。
Office365Solo は今回のバックアップのキモになります。
詳しくはこの後説明します。
フォルダ構成
まず写真、動画を保存するフォルダを決めておきましょう。
どんなフォルダ構成でもいいですが、シンプルな方がいいでしょうね。
Media
┗Photo
┗2015XXXX
┗2015YYYY
┗ジャンルA
┗2014
┗2013
┗ジャンルB
┗2014
┗2013
┗Video
┗2015XXXX
┗2015YYYY
┗ジャンルA
┗2014
┗2013
┗ジャンルB
┗2014
┗2013
こんな構成です。
大まかに写真と動画で分けて、今年度分はその直下に配置しておきます。
通常の一眼レフやビデオの取込先は、ここのフォルダになります。
そこに並んで、ジャンルごとにフォルダを分けておきます。
家族、友人、イベント…などなどです。
年が変わったら、各ジャンルフォルダの配下に年号フォルダを作って前年度分を移動しています。
これを「HDD1」に構成しておきます。
OneDriveフォルダ構成
OneDriveとは、Microsoftが提供しているクラウドストレージサービスです。
Microsoftアカウントがあれば、基本的に無料で使えます。(ただし容量制限あり)
Windows8.1ではOneDriveがOSに組み込まれていて、指定したフォルダを自動でクラウドストレージと同期してくれるようになります。
これを「HDD2」のドライブに指定しておきましょう。
Office365Soloを活用
Office365Soloとは、Officeアプリケーション+クラウドサービスが年間契約で使えるサービスです。
Amazonでライセンスを買うと結構お得だったりします。
OfficeアプリケーションはExcelとかWordとかです。
2台のPCで、契約期間内は常に最新版を使うことができます。
家でPCを買うときはOffice無しを買ってSoloを用意するという手もありかと思います。
Officeアプリケーションは、サーバーになるPCで使う必要はありません。
クラウドサービスというのが、OneDrive 1TB分だったり、Skype通話60分無料だったりします。
ここで重要になってくるのがOneDrive 1TB分です。
1TBもあれば相当な量のデータが保管できますが、写真、動画となると超えてしまうかもしれませんね。
でも大丈夫です!!
OneDriveは希望者に容量無制限を提供しています!!
英語のサイトですが、Office365Soloを紐づけたMicrosoftアカウントでアクセスして申込みをすれば、何日か経ったあとに「とりあえず10TBつけといたよ!足りなくなったら言ってね!」とメールが飛んできます(英語ですが)
これをクラウドバックアップ先として活用します。
またOneDriveは、Webやアプリからも保管した写真、動画が見れますので、自宅に居なくともすべてのファイルを見ることができます♪
バックアップ先としても参照兼保管先としても活用できるので一石二鳥です♪
HDD間の連携方法
ここまでを一度整理します。
話の中で、3つの保存先が出てきました。
HDD1(写真、動画の保存先)
HDD2(OneDriveの同期元)
OneDrive(クラウドストレージ)
HDD2とOneDriveの間は、Windows8.1が起動していれば勝手にやってくれます。
ではHDD1とHDD2の間はどうやって連携するのか?
それはバッチ処理です!
バッチ処理と聞くと難しそうな響きですが、メモ帳があれば簡単にできます。
以下のコマンドをメモ帳に貼り付けて、適当な名前を付けておきます。
また拡張子は「.bat」で保存しておきます。
robocopy [HDD1のフォルダ] [HDD2のフォルダ] /S
※注 ファイルのパスはそれぞれ環境に合わせて変えてください。
Windowsのタスクスケジューラーで適当な時刻に、作ったファイルが実行されるようにしておきます。
参考URL
以上!
やってみると意外と簡単だと思いますよ♪
連携について詳しく
バッチ処理はHDD1の内容をHDD2へコピーしてくれる処理です。
全てを毎回コピーしていたら時間がかかり過ぎてしまいますが、robocopyは追加、変更分だけを見てコピーしてくれます。
また、削除分はあえて削除しないようにしています。
削除も含めるとミラーリングという処理になります。
HDD2とOneDrive間は完全な同期処理の為、HDD2で消えたものはOneDriveから消えるし、OneDriveで消したものはHDD2からも消えてしまいます。
なので保険の意味も込めて、HDD1とHDD2の間では追加変更分のみとしています。
この構成によってHDD1が壊れてもHDD2から復旧できますし、その逆も復旧できます。
HDD1、HDD2どちらも壊れてしまったという場合でも、OneDriveからダウンロードしてくれば元通りになります。
OneDriveに何らかの障害や不具合があって、HDD2もろとも問題があったとしても、HDD1には影響はありません。
ということで3か所でファイルを保持し、2重にバックアップを取る事で障害が起きても、どこからか復旧できるようにしたわけです。
これでファイルを失うというリスクは、かなり減少出来たかと思います♪
スマホの場合
まとめ
かなり技術寄りの話になってしまい、分かりづらかったところもあるかもしれませんが如何でしたでしょうか?
実際には、不要なファイルを移動したり、拡張子を限定したりなどの処理を含めた、もうちょっと細かいバッチ処理を入れています。
このあたりは、使われてる環境に合わせてカスタマイズしていくのが楽しいと思いますよ♪
なお、私の場合、HDD2が無い状態なので、同じHDD内で運用しています。
2倍の容量を使ってしまい、HDDを圧迫してしまっています…。
このあたりを早いこと解決する為にもHDD2を購入したいところです。
思い出のファイルは消えてしまうと戻ってきませんので、大事にしておきたいですね!!